2014年1月31日金曜日

長崎へ

 
 
「結婚前にやりたい事をやった方がいい」
 
 
そんなことを言われて、随分考えあぐねました。 
そうだ、遠くに住んでいる友達に会いにいこう!と思っていたのですが
よくよく考えて父の故郷・長崎に向かうことにしました。
 
 
4泊5日のひとり旅。
さて、どんな旅になることやら。
 
 
旅の準備にと、長崎の本を数冊読みました。
隠れキリスタンが迫害された悲しい歴史を持つ長崎。
20~30万人の人が殉教したようです。
(正しい数が分からず、100万人近いという説もある)
なかには10代の幼い子もたくさんいたようです。
その殺され方もとても惨いものです。
 
温泉で蒸し殺されたり
火あぶりにしたあと刺し殺されたり
指を一本ずつ切り落とされたのち、首に石をつけて海に掘り投げられたり
 
命を捧げてまで信仰を大事にしたのは
ちょっと自分には置き換えられない事態です。
 
それほど、宗教が当時の生き辛さの唯一の救いだったんだと思います。
 
どこまで寄り添えるか分かりませんが、
そんな殉教のゆかりの地や教会に訪ねる予定です。
 
長崎の地は親戚(疎遠だけど)がいる関係で
幼いころに2度くらい行ったように思います。
 
 
自分で行こうと思ったのは今回が初めて。
両親の新婚旅行の地でもあります。
  

2014年1月30日木曜日

山歩き






 
 
 
 
 
 
 
 
 
滋賀に戻ってきてから、父親と2度山歩きに出かけた。
父親は山が大好きで、週末は山に呼ばれているかのようにいそいそ出かける。
 
私も去年秋、富士登山を機に買ったトレッキングシューズがあるので
思わずついて行くのですが、これがまた楽しいこと。
 
気づいたら2人で4時間歩き通していたり
すっかり山道に身体を委ねてしまっているのです。
 
そして滋賀の山は写真のような
磨崖仏(まがいぶつ・石に掘られた仏さま)が点在しています。
この写真の石で高さ3メートルくらい。
 
ずいぶん昔に掘られたものが多いらしく
思わず手を合わせたくなるような佇まいです。
 
 
 
滋賀という土地。
生まれ故郷とはいえ、今まであまり思い入れがなかったのが事実です。
でも最近ようやく好きになってきました。
 
琵琶湖を中心に平野が広がり、そのまわりをぐるっと山々が包んでいる。
松尾芭蕉の時代だったら他県から来た人々は
なんて美しい場所なんだ・・・と感激したことでしょう。おそらく。
 
 
電車に揺られているとき
空も琵琶湖も、向こう岸に見える比良山も壮大で
視界の広さに驚かされます。
 
 
磨崖仏だけが取り残され、今は多くのお寺が消失していますが、
ずいぶんと高尚な地だったんだろう・・・
と近江の国に思いを馳せている今日この頃です。
 
 

2014年1月25日土曜日

ステーキ

玉ねぎのステーキもさることながら、
ほかにも焼いて、塩コショウするだけのステーキ向き野菜がある。

なかでもズッキーニとレンコンが大好き。

ズッキーニが安く買える夏の時期は玉ねぎよりズッキーニの出現が食卓に増えるし、
レンコンはレンコン農家さんがステーキにして食べているのを
テレビで見て真似したのがはじまり。

レンコンステーキは本当にびっくりしました。
だって、レンコンなのにホクホクした触感が楽しめるから。
そして甘みがたっぷり。

縦に切ってきんぴらレンコンにしたらシャキシャキ。
すりおろして、大根餅ならぬレンコン餅にしたらモチモチ。

調理の仕方で同じ素材とは思えないほどの役者ぶり。


あ~れんこんステーキ食べたくなってきた。
これも、玉ねぎ同様になるべく分厚く切った方が美味しい。


しかし最近の私、食べることばかり考えている。
「若い証拠」 という周りの声に甘えよう。

2014年1月23日木曜日

玉ねぎ


 
大好きな料理がある。
いや、あんまり 「料理」 とは呼べないひと品。
 
玉ねぎを輪切りに切って、焼いて塩コショウするだけ。
ずぼらメニューだけど、これが本当に美味しい。
つやつやに透き通ったルックスも美しい。
 
一人暮らしのときによく作っていた朝ごはんメニュー。
玉ねぎひと玉をあっという間に平らげられるから不思議だ。
すごくジューシーで素材の旨味がふんだんに味わえる。
これはもう 「玉ねぎのステーキ」 と名づける他ない。
 
こういう、なるべく手をかけずに
野菜の底力をどっしり感じられる料理(って言っていいの?)を
もっともっと探っていきたいなぁ。
 
輪切り、くし切り、みじん切り。
生だと鼻にツーンと刺激をもたらす玉ねぎでも
火を通せば甘く美味しく様変わりし、
姿、形を変えてどんな料理も頼もしく七変化を遂げる玉ねぎ。
 
 
天才かもしれない。
 
 
 
1.玉ねぎを縦に4等分に輪切りする。分厚いくらいが食べごたえがあっていい
2.蓋付きのフライパンにオリーブオイルをたらして玉ねぎを並べる
3.フライパンに蓋をしてじっくり弱火で蒸し焼きする
4.色づいたら輪っかを崩さないようにフライ返しでひっくり返す
5.塩と黒胡椒を振って蓋をする
6.反対面も焼き色が付いたら出来上がり




2014年1月22日水曜日

思いやりの悲劇

前の記事で、友達のお母さんに怒られた話を書きましたが、
「怒る」 ってめっちゃ難しいなと思います。

わたしは 過去に「怒れない・怒られない状況」 に遭遇したことがあります。
なぜ怒れないのか?


たぶん愛ゆえです・・・


大学生のときに幼児教育の勉強をしていた兼ね合いで
幼稚園に実習で行くことがありました。

若い先生たちにとっちゃ大学生の実習生は面倒な存在。
ビクビクあたふた働いて、やっとこさお弁当の時間になり、一息つけることになりました。
で、私はコンビニで買ったコロッケのお弁当やったんです。

そしたら女の子が近寄ってきて
「先生お醤油入ってるからかけてあげる~」と言ってくれたんです。
お姉さんキャラの可愛い女の子でしたよ。

普段コロッケに醤油、いやソースすらかけたくない私ですが
仕方なく 「じゃあお願いするわ~」 と頼んだのです。

そしたら、ものの見事に鯛に模した醤油入れからドヒャーっと。
終いにはお弁当を持っていた私の手にもドヒャーっと。



これは・・・怒れないよね。




で、もうひとつのエピソードは私がおそらく4歳くらいの話です。


私には兄弟がおりまして、長女の私を筆頭に3人年子がつづくわけです。
私が4歳のときに3歳、2歳の妹がいたのです。

ある日、買い物に出かけたとき
母親はおんぶにベビーカーに大量の買い物荷物を手にして
駐車場に向かおうとしたんです。


で、私が気を利かせて
「自分のおむつは自分で持つ!!」 って言い張ったんです。
大変そうな母親の力になりたかったんでしょう。

でも自分の肩くらい高さがあるおむつの袋です。
そのとき母も 「大丈夫」 って言ってくれてた気がするんですが、
もう私もその気になってたんで、無理やり持って歩きはじめたんです。
駐車場のアスファルトの上をエイッサホイッサ。


結果、車についた時には袋の底がビリビリで、
たぶん2・3枚はおむつをダメにしてしまいました。


不思議なもんです。
頑張って持って歩いていたときは全然気づかなかったんですから。
で、母の顔を見て思わず涙を我慢した記憶があります。



もうどちらにとっても泣けてくる話です。
思いやりゆえの悲劇です。

こういうのってどうやって回避できるんでしょうね。

経験を積んで、空気を読む力をつけて、
余計なことはしないようなセンスを身に付けるのでしょうか。



だれか教えてください。


2014年1月19日日曜日

魔のシュークリーム


好きな洋菓子は何かと聞かれたら、真っ先にシュークリームと答える。
餡子よりも完全に生クリーム派なワタシ。
シュークリームをかぶりつく至福は特別なもの。
 
先日思い立ってシュークリームを夜に作った。
甘いものは決まって夜に(しかも食後に)作りたくなるから不思議だ。
 
 
大好きなシュークリーム。
でもいざ作るとなると恐ろしいシュークリーム。
 
そう、悪夢が蘇るのです。
 
 
小学生のころに友達の家に遊びに行ったとき
そこのお母さんがシュークリームを一緒に作ろう!と誘ってくれたので
3人で台所に立ったんです。
 
で、卵の白身と卵黄を分けながら割るという
小学生にしては難易度の高い技を任されたんです。
で、初っ端の1つ目から失敗してしまい、卵黄が崩れてしまったんです。
 
 
そしたらそのお母さんすごく怒ってしまって、、
 
 
たかが卵のひとつ。
されどニワトリ1匹の命。
とはいえ、そこまで怒らなくても・・・(しかも卵焼きにして食べたらいいやん!みたいな)というくらいの形相で怒られたんです。そのあとシュークリームを無事に作り終えたかどうか、その友達のお母さんに終始ビビりすぎてもう記憶も飛んでしまったくらいです。しかもその事件以来、その子の家すら遊びに行っていないという。
 
 
そんなトラウマを克服して、2度目は中学生の頃に再びシュークリームをリベンジ。
そしてまたしても大失態。
 
シュー生地が膨らまなかったんです。
見た目はペタンコのクッキー。味はかなりダメ。
 
 
 
そして今回、3度目の正直。
かなり勇気を振り絞って、いざいざチャレンジ!
 
 
 
いや~ちゃんと膨らんでくれてヨカッタ!!
レモンのカスタードと生クリームのWシュー、美味しく出来上がりました。
 
 
今回色々調べて分かったんですが、
シュー生地を焼いている最中はどんなに心配でもオーブンの扉を開けてはならないのですね。
開け閉めしたときの温度変化はシュー生地にとって大敵。
 
 
信じてただただ待つ。
そう、 「待つ」 この姿勢こそが要。
 
 
シンプルなことだけど、「待つ」 って難しいよねぇ。
お節介はダメね。
 
 
ほんの少し創作シュークリームの傷が癒えたワタシ。
次はいつシュークリームに挑むのだろうか。
 
 

2014年1月16日木曜日

カラダノタメ


 


 


 
 
 
 
 
 
実家の滋賀に帰ってくる前から、ふつふつと胸に企んでいたこと。
 
 
「体質改善」
 
 
でした。もともと冷え症や肩こりに長年悩んでいて
1か月前には整体の先生に「内臓が冷えている」とまで言われ
とりあえず自分にできることをと思い、ここ半月新しいことをはじめています。
 
その内容がこれ ↓
 
 
・朝晩の白湯
 コップ1杯の白湯を起きてすぐと、寝る直前に
 
・プルーン2粒
  幼いころはミキプルーンを食べていた我が家ですが、今はスーパーで売っている干しプルーンを
 
・1日1納豆
 とりあえず食物繊維の多い大豆は意識して摂取したいと思って、毎日1パック
 
・豆乳をコップ1杯
 写真の 「特濃」 を飲んでいます。近くのスーパーに売ってなくて仕方なくネットで1ダース購入 
 
・カーヴィーダンス
  世間のブームはすでに終わっているかもしれませんが、樫木先生のDVDを流しながら40分!
 
 
 
です。半月続けていてカラダの変化は・・・
 
少し良くなってる気がする
 
という感じです。
この 「気がする」 は私のモチベーションに繋がるので
いつか 「変わった!」 と断言できるまで続けよう。
でも無理は禁物で。
 
 
ちなみにカーヴィーダンスは家で一人のときに踊っているわけですが、
先日踊っている途中で母親が帰宅しまして、
 
「最近カーペットの一部がガサガサになってると思ったらアンタが踊ってる場所や」
 
 
と言われてしまいました。
そんなにドタバタ摩擦を起こすくらい踊ってたなんて・・・
 
 
しばらく床の上で踊ります。。
 
 
 

2014年1月15日水曜日

いろいろな人

昨日のブログ記事を書いてるときに思い出しました。


高校時代の国語の先生のことです。
可愛らしい女性の先生で、当時おそらく40代くらい。

その先生は普段からパッと明るいイメージよりしっとり落ち着いたタイプでしたが、
授業の最中、ふと不安定になる瞬間があったように思います。


国語の授業だから、教科書の文章をノートに清書しなさい
みたいな時間があり、皆黙々とノートにペンを走らせる時間があるわけです。
そんなとき、黒板の前に立つ先生の方をふと見上げると、窓の外をボーッと眺めていて
大丈夫かな・・・といらぬ心配をしたことが何度もありました。
ほかにも何気ない話をしているときにちょっと目が潤んでいたり。
たぶん私以外にも心配に思っていた生徒は他にもいたはずです。

ちょうど先生は旦那さんとの離婚の件でデリケートな時期ではあったわけですが
なんだか弱い大人の姿を、しかも先生という存在で目にしたのはとても新鮮でした。

「先生」 というと、どうも正しく立派なイメージがあって
ちょっと自分とは距離感があって、馴染みにくさがあって
というふうに思っていたわけですが、


なんだ、先生も悩んでるんや。


みたいな変な安心感があの時はありました。
最近よく思いますが、なるべく小さい頃からまわりにいろんな種類の大人がいた方が
人の成長のためにはいいな~なんて思います。

もちろん正しい姿ばかりじゃなく
反面教師にできるような人も必要だし
ひと癖ふた癖あった方がいいかもしれません。

滋賀に帰ってきて
住宅街に住んでいるのに、昼間はみんな仕事をしているのか
出歩いてもぜんぜん人の気配を感じません。


残念やなぁ。


なるべく人に会いに行こう。

2014年1月14日火曜日

お習字




 











先日、筆と和紙を買いました。
鳩居堂に行ったらたくさん種類があり、どれがいいのかサッパリ分からず
店員さんに勧めらたものをそのまま買って帰りました。
私が買ったのは仮名用ではなく、漢字に向いている細筆だそう。

習字をやるのは実に20年ぶりくらい。
何年か続けていたのに、まったく自信がありません。


字を書くときに昔のことをふと思い出すことがあります。
あれは高校生の国語の授業のときの事です。

先生は 「字は上手じゃなくていいから丁寧に書いてください」 と口にしました。
字に自信がなくても丁寧になら書ける。
そう思ってうれしくなりました。

音楽の授業のときは 「上手な演奏より上手い演奏を」 とも言われました。
「じょうず」 と 「うまい」 は、ニュアンスの違いと言えばそうかもしれませんが
なんだか 「うまい」 の方が土臭くていい。
そして「うまい」 の方がどこか性格が宿ってるように聞こえる。
 
 
というわけで、「丁寧」 に 「うまい」 を心がけて励んでみよう。



はじめます














久しぶりのプライベートなブログ。
4年ほど前に「木魚でメサイア」というタイトルでブログを更新していたけれど、
読み返したらとんでもなく恥ずかしくて、ある日アカウントすら消してしまいました。

若かりし自分の姿がどうも恥ずかしくて
なぜあんなに暑苦しかったんだろうと今は不思議な気持ちさえ抱きます。
でも仕方ない。自分の通るべき道だったのかもしれません。

以前友達が付けてくれた「木魚でメサイア」というタイトルはすごく気に入っていたので、
今回も似たような、ちょっと変わったタイトルを…と思い


「極楽パライソ」


に決めました。「パライソ」はポルトガル語で「天国」の意。
なんだか壮大だけれど、綴る内容は壮大でもなく、日々の小さなことです。


「極楽浄土」や「天国」。
私たちが描く理想とされる世界。
死後の世界として使われる言葉ですが、
普段の生活の中でもわずかに見出すことができるかもしれません。
少し立ち止まって、考えて、いつも感謝を胸に。



はじまり、はじまり。