2016年7月24日日曜日

信じて待つ















「スイカを採りにおいで~」
という嬉しいお誘いを受けて、2回目の畑訪問。

丸々と大きく、たっぷり水分を含んだスイカ。
おじさんいわく「予定の収穫日より早いけどたぶん大丈夫だと思う」
という事で、その場で切って熟しているか確認する。


うぁーーちょっと早かった!!


大きな声で嘆くおじさん。
外ヅラだけでは分からないみたい。
受粉した日から積算温度1000度に達すると食べ頃、とまた新たな事を教わる。
研究熱心なおじさんは毎日ノートに温度を記録していたみたい。
それでも申し分ないくらいの甘さ、肩を落とすおじさんの前でムシャムシャ食べた。


趣味で無農薬栽培をしているおじさん。
キュウリ、ニラ、ピーマン、シシトウ、トマト、トウモロコシ、スイカ、ドラゴンフルーツ、メロン…


毎日水やり大変ですね…と私が言ったら
「水はほとんどやらないよ」 と驚きの返答が返ってきた。

「植物が水を求めて地下に根っこを伸ばして生きようとするから」との事。


もの凄く衝撃的だった。
水やりは基本の基本だと思ってた。
小さい頃、米のとぎ汁を庭まで運んでせっせと水やりしていた私は何だったんだろう…?

家の生ゴミも全部この畑に還すと言っていたので
きっと土にも秘密があっておじさんの畑は特別なんだと思ってしまう。


植物の根っこという見えない部分の力を信じる

これは結構難しい話だ。
今、庭で育てているペニチュアや日々草の切り戻しでさえドキドキする私には到底ムリな話。
ガーデニング初心者ながら、たわわに花を咲かせるには切り戻しの作業が必要だと知り、綺麗に咲いてる段階で遠慮なく剪定して花を切り捨てなければならない。
これが結構心苦しい作業なのだ。
綺麗な花を切り捨てる・次の花が咲くまで不安に駆られながら待つ・本当に咲くか分からない、という三重苦。


信じて、待つ。


これは本当に深い、どちらかというと世話好き(だと自分では思っている)な性格の私にはさらに難しい。ついつい手を出してしまう。


子供と向き合うのも
大切な人と向き合うのも


きっと「信じて、待つ」は大事なこと。


またおじさんに色々と教わらねば。

2014年5月15日木曜日

日々のこと


 
結婚して、お寺に嫁いで
早くも1か月が過ぎた。
 
はやく名古屋の土地に馴染みたくて
新しい地図を買って、自転車でウロウロしている。
スーパーではなるべく愛知県産の野菜を買ったりしている。
 
それでも店員さんには
「関西の方ですか」とすぐにバレてしまう。
 
 
まわりの友達は私の新しい生活に興味津々だ。
 
 
でも、うまく説明できない。
 
 
毎日何をやってるかと聞かれたら
あまり大きな声で言えないけれど
 
 
たくさん食べて、たくさん寝ている。
 
 
という事実。笑
 
 
これまで日々順調にまわってきたお寺。
新参者の私がひょっこり加わったところで、特に役目らしいことは早々ない。
 
 
できることは家族になるべく美味しいご飯をつくって
お寺の空気をいっぱい感じること。
 
 
お寺に訪れる人と少しお話しして
お檀家さんとお茶を飲んで
かかってくる電話に受け答えして
気分が向いたら余っているお花を花瓶に挿して
 
 
あまり難しいことはない。
 
 
大したことはできないけれど
塵も積もれば山となり
やがて「お寺の奥さん」と立派に呼ばれたりするんだろう。
 
 
だから今日もいっぱいお寺の空気を吸う。
 
 
 


2014年4月22日火曜日

お花見


名古屋のサクラはすっかり散りましたが
まだ満開だったころ、お花見という名の飲み会に行ってきました。


お坊さんばかりの飲み会に夫婦で乱入。


どんな感じだろう…
と身構えていたのですが、気のいい人ばかりで楽しい飲み会でした。
なんというか、普通のサラリーマンの飲み会と何ら変わりませんでした。


これまで自分の心のどこかで 「お坊さん」 という存在を
特別視してきた部分があったのですが、
ことごとく裏切られていく感じです。(気持ちいい!)


そりゃもちろん、祇園で遊んでいたり、
滝に打たれていたり、世の中には色んなお坊さんがいるでしょうけど、
私の知るお坊さんは、実に真っ直ぐで真面目な人が多いです。
そして思ったよりもフツーだったりします。笑



**


また別の日はお坊さんの勉強会に参加しました。
女子はもちろん私一人。

ビックリしたのは、年齢もバラバラで、特別指導する人がいなかったこと。
遠方から法話の依頼がくるようなベテランのお坊さんも一緒に混ざっての勉強会。


2時間で学んだのは、はじめに配布された文章のたった数行のみ。


文章に出てくる仏教用語の一語一語をそれぞれ何冊もの辞典で調べて
お互い自分の解釈を述べていくというスタイルでした。


独特な時間でした。
だって答えらしい答えがない。


終わった後の食事会でも内容はもっぱら仏教について。



真面目だー。






2014年4月15日火曜日

数珠の交換?


あっという間に結婚式から、10日経ちました。
 
 
思ったよりも元気で
思ったよりもお寺に馴染み
思ったよりも楽しい毎日です。
 
 
結婚式のことは数回に分けて日記を書きたいのですが、
まずは 「仏前結婚式にする」 と話したときに一番周りから発せられた
 
 
「お数珠の交換やんね?」 ←  得意気な顔で言う人多し
 
 
について書きます。
 
 
 
***
 
 
お数珠は交換ではなく、正式にいうと授与されました。
 
 
式の始まる途中までは写真の左のお数珠を持っていて、
(事前に衣装に合わせて好きなデザインのお数珠を選びました!)
式の間に 「念珠授与」 というものがありました。
 
それまで持っていたピンクのお数珠をお坊さん(式を進行する司婚者)に渡し、
新しい右のお数珠を戴くのです。
 
 
新郎新婦どちらもお坊さんから授与されました。
 
 
お式のあと、お寺からホテルに移動して披露宴でしたが、
和装の間はずっと戴いたお数珠を握っていました。
 
 
 
左手でね。
 
 
お数珠は左手で持つようです。
なんでだろう?ロザリオにはそんなルール無かったなぁ。 
 
 
Googleで調べてみました。
 
 
 
 
左手は煩悩の世界(不浄)という意味があり、
邪気から身を守るために念珠を左手に持つ。
右手は仏様の世界といわれ、邪気がつくことがありません。
 
 
 
だそうです。
あってるのかな?
 
 
日々、一つ一つ自分にとって新しいことと出会うので
また追って勉強しておきます、、
 
 
 

2014年4月2日水曜日

お寺の結婚式


 

あっという間に、自分の結婚式がやってきます。
親族メインのお寺での仏前結婚式。

どんな感じなん?

とよく人に聞かれますが
これは終わってからじっくり紹介したいと思います。

私の親戚はクリスチャンでお数珠を持っていないので、
気を利かせて彼のご両親が親戚の人数分、お数珠を用意してくださいました。

当日はまず親戚にお数珠の持ち方から説明しなければなりません。


さて、みんな仏前式にどんな感想を持ってくれるんだろう。


ドキドキ。



写真は、アポなしで結婚式を見物に来る
ご近所さんやお檀家さんにお配りする、お礼の?お祝いの?お菓子です。


さすが、名古屋。


ここぞ!と大切なときに太っ腹なのは
なんだか気持ちがいいですね。



2014年3月30日日曜日




 
結婚前だからといって、マリッジブルーとか
そういうものとは無縁で驚きます。

自分でも笑えるくらい冷静です。


道端のモクレンの花がたわわに咲いていて、
ウグイスに限らず、いろんなトリが鳴くようになった気がします。

先日はちゃっかりツクシの佃煮も食べたし、
桜餅も食べました。


桜のツボミも順番に開いて、
そのあとの藤の開花も今から楽しみです。


新しい季節、新しい気持ち
たくさん感じて、楽しみたいと思います。


ドンと来い、春。





 

2014年3月26日水曜日

花まつり

 
お釈迦さまの4月8日のお誕生日をお祝いする 「花まつり」。
日本は仏教徒が多いのに、クリスマスよりマイナーなのは少し残念ですね。
(クリスマスに対抗?してメリーシャカライブというイベントもありますが)
 
 
ちょっと早めですが
昨日はお寺で 「子ども花まつり」 が行われました。
 
 
今年は地域のお寺の中から会場として選ばれ、
本堂に春休み中のちびっ子が50名ほど集まりました。

人がいっぱいで嬉しいのか、本堂をぐるぐる走り回る子がいたり、
お数珠をブンブン振り回す子がいたり・・・
 
それはそれは、賑やかでした。
 
 
みんなで、 正信偈(しょうしんげ) を唱え
お釈迦さまに甘茶を順番に掛け、自分たちも甘茶を飲み、
そのあと腹話術と人形劇(となりのたぬき) を見ました。
で、最後に子どもたちはお菓子のお土産付き!
 
このお菓子が、これまた豪華で大きな袋いっぱいの駄菓子。
これは子供たちも腹の内で 「しめしめ」 と思ったことでしょう。
 
 
わたしは生まれて初めて甘茶を飲んだのですが、その味にビックリでした。
これまで甘酒の類だと勝手に思っていたのですが(スミマセン・・・)
見た目は麦茶より少し薄い色で、味がかなり甘い!!
今までに味わったことのない味です。

なんとアジサイ科の植物を煮出して作るようです。


甘茶はお釈迦さまが生まれたときに甘い雨が降ったことにちなんで。
庭の椿で綺麗に彩られた花御堂は、お釈迦さまがお生まれになった
ルンビニーの花園をなぞってのこと。
 
 
どれもちゃんと意味があるんですね。
 
 
お釈迦さまのお像は
右手を上に掲げ、左手は下を指しています。
 
天の上にも下にも我のみぞ尊い。 
「誰一人として同じ命はない、尊い存在だ」 というポージングのようです。
 
 
さて、来年の花まつりも今から楽しみです。